対戦ゲームっていいよな

対戦ゲーム、麻雀の攻略。それらの上達に役立つ知識の共有がしたい。

コマンド関連の練習前準備 格闘ゲーム概念のゴミ箱

はじめに

習得が難しいコンボや連続技、フレーム消費、反応→ボタン押し、などの反復練習を練習したいとします。

ひたすら反復練習でも良いのですが、練習に入る前に各パーツはどれくらいの受付幅があるのか、どれくらいの入力のブレが許されるのかを調べることで、練習から実戦投入に至るまでの高まります。

手間はかかりますが、練習の目標を実践でミスや処理資源を少なく実行することに定めるのであればおすすめできる方法となります。

 

各パーツの受付幅を調べる

例えばスト6春麗(23.9時点)のMP-2MP-Mスピニングバードキックのコンボを習得したいとします。

昨今のゲームには入力履歴に入力時間(F)も反映されるので、それを利用して各パーツの受付幅を人力で調べていきます。

 

Mスピニングバードキックの溜め時間について

下方向入力を30Fした場合、上方向入力からMKを押すと成立しますが、下方向が29Fの場合は成立しません。

これにより、スピニングバードキックの下方向溜め必要Fは30F以上と調べることができます。
MP-2MP-Mスピバをするのであれば、MP-2MPの部分で30Fの下方向溜め時間を捻出する必要があります。

 

MP-2MPの繋ぎについて

入力履歴を数えながら人力で調べていきます。

MPの入力を1F目とすると、26〜30F目に2MPを入力すると2MPがコンボとして繋がり、31F目に入力すると隙間が1F空いてしまってコンボ不成立となります。

これより、MP入力から最速で動けるようになるのは30F目であり、26〜29Fの計4Fが先行入力受付として存在することがわかります。

知識+計算でも出来ますが人力で十分です。

(MPを相手にヒットさせた場合、発生5持続4-硬直10の全体18Fでヒットガードストップ11Fということを知っていればMP入力を1F目として数えて30F目から最速行動が出来ると計算できます。)

MP発生から30F目で最速行動

 

2MPのキャンセル可能フレーム

2MP入力を1F目とした場合、21F目コマンド完成でキャンセルMスピバ成立し、22F目ではキャンセルが不発となります。

2MP発生から21F目が最遅キャンセルF

 

理論値入力を把握する

得た情報からMP-2MP-Mスピバの溜め時間を最大に取る入力について考えみましょう。

数直線やエクセルを使えば計算しやすいです。

1F目 MP入力

2F目 下入力開始

30F目 2MP(1F目)

49F目 下方向溜め最終

50F目 最遅キャンセルMスピバ

これにより理論値の溜め時間は48Fとなります。

必要溜め時間は30Fなので18Fの余裕があることがわかりました。

 

▲トレーニングモードでストレスフリーな状態で操作すればこういった入力もできるかもしれませんが、実戦の緊張から要所で1Fのズレが出るとミスするのでお勧めはできません。

 

実践想定の自己最適入力に落とし込んでいく

対戦中は練習には存在しない緊張や確認負荷の影響でミスしやすくなります。

理論値入力では18Fの余剰が出ることがわかったので、各パーツ入力フレームにその余剰を分配していきましょう。

一例をあげると、

①MPからの下溜めを急ぐあまりMPを入力しているつもりが2MPになってしまうとします。

そのミスを防ぐために、MPからの2入力に4Fの余裕を持たせるようにします。

 

②キャンセルスピバの入力が不安定な場合は、下入力解除からNを経由して上方向+MKを押すまでに4Fの余裕を持たせるようにします。

 

③最遅キャンセルの21F目を狙うと不発の恐れがあるので、キャンセルフレームは19F目を狙う

 

このように各パーツ毎に自分が実践でミスをしなさそうなフレームを決定していきます。

①〜③を組み合わせると、

1F目 MP入力

5F目 下入力開始

30F目 2MP(1F目)

44F目 下方向溜め最終

48F目 キャンセルMスピバ(2MPから19F目)

となり、40Fの溜めを作ることができます。

まだまだ余裕がありますが、一旦こちらを実践でミスなく、処理資源に余裕がある状態の入力とします。

 

レーニングモードで出力してみる

実際にトレーニングモードで出力してみましょう。

▲MPからの下入力は良いですが、スピバの入力に7Fかかっているので改善が必要だと気づけます。

▲スピバはこれで良さそうです。スピバを意識するとMPからの下入れが遅くなるなぁ。。。みたいな発見が出来たりします

 

これを反復していきます。

このようにして各入力の目標入力Fが決定し、そこを基準にして思考しながら練習することが出来るので、その日の体調や主観のムラに左右されなくなります。