今日の課題はこれ!と決めていたのに昨日と同じことをしていたりしちゃうことありますよね。実力が停滞し、負けが込むとイライラし、パニック状態に……。
コントローラーを置いて電源を消し、ツイッターに今日は調子が悪い、全く勝てんから寝るとツイートする。
そして翌日ケロッとしてまた電源ボタンを入れる。その繰り返し……。
そもそも人間誰しも、成長するのに向いていない
人間の脳には現状維持機能というものがあります。簡単に言えば、生死に影響しない度合いの変化を脳は知覚しないようにしたり、拒否したりするのです。
たとえ、そういった変化が自分にとって良いものだったとしても、今のままで死なないなら変わらなくても良いんだと脳が働きかけます。
一言で、人間の脳は変化を嫌うのです。
成長するための変化を嫌うこういう部分を脳内格ゲーキッズ(以下脳内キッズ)と呼びます。
脳内キッズの機嫌を取りまくる
じゃあ詰みじゃん、と思われるかもしれませんが有効策は存在します。
それは変化することは自分に役に立つと嫌というほど明確にすることです。
人間が何か変化を望み、壁にぶち当たるたびに脳内キッズは「ストレス」「退屈」という感情を作り出し、目の前の問題から逃げさせようとしてきます。そして他のことへの期待感や関心を高め注意をそらしたり、変化しない自己を守ろうと攻撃行動、例えばツイッターでのランクマ愚痴のような行動へと我々を駆り立てます。
こういった信号を脳が出している際に、いやいや脳内キッズよ、今やってることは価値があってね……と立ち直る工夫が必要になるのです。
では具体的な方法を2つ紹介します。
メンタルマップの作成
★ある程度自制心がある人向け★
自分のあるべき姿を明確にしておくことで、意識が逸れたり、ストレスを感じた時に立ち直る手法です。
前記事の備忘録 - スト5攻略ブログ sfv課題設定のように、予め対戦中に実践したいことをメモやノートに羅列し、1日の終わりにそれの評価をするようにしておきます。そして対戦中に何かイラッとしているな、と感じたら課題を見直します。
こうすることで自分のやるべきことに立ち返りやすくなります。
脳内キッズが、こんなの俺じゃない!!俺はもっと強い!!と騒ぎ出したらメンタルマップを見て、今俺はこれをやろうとしてるからこの結果含めて俺なんだよ?と脳内キッズをあやしてあげましょう。
自分の状態を自覚する客観能力、習慣をつくる精神の強さが必要ですが、課題設定と並立して行えるので各ゲーマーにとっては効率的です。
やる意味、やれる理由を作り出す
★誰でも出来る★
脳内キッズが課題を邪魔するアプローチのうちで多く見られるのが、労力に対して得られる利益を感じさせないようにすることです。
そんなことやって意味あるの?それよりキレてる方が楽しいよ? と脳内キッズに言われるうちに我々はキレるのです。
この状態に陥らないようにするためには、課題達成までの道筋をこれでもかってくらい明確にすることが効果的です。
実際に例をあげながら解説します。
①やりたいことから1つ選ぶ
例えば「2ゲージコンを適切に選択できるようにしたい」を選んで紙に書きます。
この紙は対戦中いつでも見直せるようにしてください。
②理由を明確にする
なんでそれが重要であるのかを考え、その中で最も大事である1つを書き込みます。
ゲージを余らせない、とか、相手のvトリ2回発動をケアできる、とか、そもそも課題に選ぶくらいなのでここの理由には困らないはずです。
ここでは、体力を減らすことで相手の選択肢を減らすことが出来る、という理由を書くことにします。
③頭の中で具体化する
②まではやってる人も多いかもしれませんが、それだけだとまだ脳内キッズは我々をサボらせようと画策してきます。
ここで駄目押しの具体化をしましょう。
例えば、
数度天雷を食らってしまい、相手のいぶきのvゲージが早い段階で溜まりそうだった時に飛びが通った。ここで2ゲージコンを選択して火力を取ったことでいぶきの2回発動プラン、vリバプランの価値を下げることが出来た。
くらいまで、映像を伴った想像をしましょう。
すぐに思い出せる内容がいいので、簡単かつ具体的な想像にしましょう。
④ゴールを起点に計画を練る
③で想像した姿になるためにすべきことを計画します。ここではゴールを起点とすることがポイントになります。
ゴールを起点としてやるべきことを明確にすることで、今やってることはきちんとゴールに繋がってると脳内キッズに理解させ、目の前の課題には意味があるんだと思わせることができます。
雑ですが以下のように計画を練ったとします。
2ゲージコンを選択する
⬆︎
2ゲージコンが有効な状況を理解する
⬆︎
起点となる技の当て方を理解する
⬆︎
トレモで9割以上の成功率にする
こうすることで、自分に今必要なのはトレモでの成功率だということが理解できます。
そしてそれが①の目標と③のイメージに繋がっていれば完璧です。
⑤今やるべきことをやる
最後に④で練った計画から一番自分に近いものを選び、それを達成するために必要なことを考えていきましょう。
トレモで9割以上の成功率にする、なら、
コンボレシピを暗記する
ミスしやすい箇所とその対策を考える
などを書き出して取り組んでいきましょう。
また、ここで考えることはなるべく流動的に削ったり付け足したりするのがポイントです。
例えば、ミスしやすい箇所とその対策を考える、って書いたけどよくよく考えたらミスしやすいってどういうこと?対策って何があるの?といった疑問が出てきたら、
ミスの原因の調べ方を〇〇さんに聞く
〇○さんにコツを聞く
みたいな新しい必要なことを設定していきましょう。
今やってることは、①に繋がり、④のように進めれば達成でき、達成出来たら②と③のような良いことが自分に起こるんだ!というところまで繋げられたら完成です。
①〜⑤を実践し、内容を書いた紙を対戦前、対戦中イラッとしたとき、対戦後にチラチラ見ましょう。
以上です。
脳内キッズは中々思うように動いてくれませんが、彼が持っている我々への影響力は半端なく高いです。
悪い方向に導かれないようにしっかりとお世話をしてあげてくださいね。